http://fx-on.com/navi/detail/?id=3311&tw
先週のIMFでも結局目立った対立構図はなかった。
せっかく世界がユーフォリア気味になっているのに、
それぞれが国内に課題を抱えている中、指導者は
あえて冷や水をかけることは避けたのだろう。
先進国が絡む国際情勢の対立は、
まだプロレス的なパフォーマンスと、
本当に危険なものを選別する必要がある。
金融市場が国際情勢を無視できるのは、
金融市場が「リスク知らず」へ変化した面と(AIと若者)、
金融市場が薄々「茶番の真実」を感じている両面だろう。
中東ではクルド関連がもっともリスク。
だが何かが起きても関連するのはせいぜいオイル程度。
オイルは余っている。
そんななか、今朝CNBCのインタビューに答えたプリンス・アルワリード。
彼の態度から、サウジはアラムコを片付けることが最優先。
カタールやイランと本気で対峙する覚悟は感じない。
一方北朝鮮は今のプロレスが本気になるのは、
アメリカに届く長距離弾道を成功させること。
当然海外の金正恩の取り巻きは、ソレをやったら終わりだと
アドバイスをしているはず。
金正恩がバカでない限り、アドバイスを受け入れるはず。
だがゲームの理論でギリギリまで地下核実験を繰り返すのは危険。
なぜなら、中国は北朝鮮の核実験による自然災害にもそろそろ黙っていない。
(これ以上やったら山が崩れて放射能漏れが中国へ波及するとするWPの記事)、
https://www.axios.com/a-new-north-korea-problem-2499394416.html
そんななか、今日のBBCは、
安倍さんの選挙勝利は敵失とする一方、
現状TOOTHELESS TIGERの自衛隊と今の北とのパイプでは、
安倍さんの「この国を守り抜く」の意味がわからないとしている。
http://www.bbc.com/news/world-asia-41717219
日本が本気で自衛隊で自衛するなら、
選挙後に直ぐにも憲法改正に着手すべき。
自民党は公約でも其処を強調した。
だが選挙に勝っても安倍さんと自民にその気配はなし。
これも予想通り、、
もしもの有事に日本は安保法制で対応するとして、
米軍は基本単独で全ての敵に対応する能力が前提。
トランプの来日は、貿易で、
日本から譲歩を引き出すことが主題なのは自明だ。
いずれにしても、世界は真の危機までは、
もう少し時間があるのだろう。
その間に相場をデレイルさせるリスクは、
国際情勢の外部要因ではなく、内部要因ということになる。
内部要因としては、AIのフラッシュクラッシュ、
強引な利上げによるフラット化などが有力。