ゴゴジャンTakizawa レター

ゴゴジャンTakizawa レター
ビックピクチャーとマーケットのメカニズムは車の両輪

2017年11月3日金曜日

ケネデイから学ぶトランプ

            全てにおいて前例のないトランプを前例で考える主要メディア       



From: Osafumi Takizawa
Sent: Friday, October 27, 2017 3:17 PM
To: Osafumi Takizawa
Subject: Takizawaレター <トランプの妥協はJFKからの教訓>

希望の党に移った旧民進議員の小池さんへ恨み。
今の国会議員の器量の小ささが出ているとする意見。
ご指摘の通りだが、激動の時代と冷戦後の低ボラ時代の政治家が
そもそも同じレベルであるはずがない。

全ては時代の流れ。結果として混乱が待っていて、
骨太の時代がまた始まる。維新から150年目の来年、
大河ドラマは西郷隆盛。NHKニュースは貧弱だが
ドラマのテーマを選ぶ相場観はその辺りのアナリストより上。

そういえば話題になったモリ・カケ騒動。
今の政治の伏魔殿がこの程度のレベルなら、
ケネデイ暗殺の壮大なプロットは、
平和な日本人の想像を絶するもの。

ここでは事実と憶測を区別しながら整理してみたい。

まず誰がJFKを殺したか。
一般的にはマフィア、CIA FBI連合に
軍産複合体とリンドンジョンソンの存在が言われる。
でも個人的な究極の結論は、希代の父、
ジョー・ケネディー・シニアの野望の結末だと考える。

彼のヒストリーは息子のJFKよりも壮大。
書き始めると膨大になるので省くが、
出世の過程では悪とも手を組んだ父親に対し、
JFKと弟のロバートは、軍産複合体とマフィアとの関係で
父親のレベルまでは至らなかった。
特に司法長官の弟ロバートの潔癖さは、
兄のJFKにとっては致命傷になった感。

ロバートは、父親やフランクリンルーズベルト、
更にFBIのフーバーらが結託し、
マフィアに米軍のイタリア侵攻を手助けさせた頃からの暗黙のルールを破った。
そして司法長官として、マフィア撲滅へ突き進んだ。
これは、父親が大統領選挙でニクソンを破るために取引したとされる
マフィアを裏切ることになった。
http://www.businessinsider.com/frank-sinatra-the-kennedys-and-the-chicago-mob-2013-11

そこにCIAがマフィアを使ってカストロ暗殺を企てたが失敗。
CIAの行き過ぎを懸念したJFKはCIAの解体を画策。さらに
キューバ危機を経てソ連と軍縮で妥協したことで
ソ連との軍拡とベトナムでの本格戦争を望む軍産複合体を敵にした。

このように、ケネディー兄弟は、
現在のワシントンのDT(Deep Throat)につながる国家の中枢機関を敵にしていった。
ここは、父親の時代の暗部を知る息子たちの反発だったとみている。

そして究極はリンドン・ジョンソン。
そもそもジョンソンは上院議員として
南北戦争以来の南軍の価値観とその後のブルボン民主党を代表した人物。
つまり人権を掲げたJFKとは水と油だった。
JFKがジョンソンを選挙でパートナーにしたのは
南部のプロテスタント票のための妥協にすぎない。

と、ここまでは良く知られた「事実」だが、
ここからがジョンソン黒幕説(陰謀論)の詳細。

そもそも個人的にジョンソンは暗殺計画の存在は知っていたが
直接は関わっていないと考えるが、
JFKが暗殺された週のTIME誌の表紙には
ジョンソンの顔が用意されていた。

理由はジョンソンが上院議員だった頃の汚職と
マフィアなどの犯罪組織とのかかわり。
副大統領のジョンソンには以下の二点の件で弾劾の可能性が高まっていた。

1)主席補佐官 ボビーベイカーの汚職
2)オースチンの自分の会社、LBジョンソン社の不正

表向き、JFKは二期目もジョンソンを副大統領するとした。
だが実際には後任の選別に入ったいたという。

そして議会でジョンソンが弾劾された場合、盟友のFBIのフーバーも
過去のマフィアとの関係が炙り出されることを恐れた。( ロバート・キャロー氏)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Years_of_Lyndon_Johnson

暗殺事件そのものは、弾丸の角度や音から、
犯人の複数犯は疑いようのない事実。
そして、最終的にオズワルドを単独実行犯と決めた調査委員会は、(ウオーレン委員会)
大統領になったジョンソンが任命したものだが、そこには元CIA長官のダレス氏が入り
委員会で使われた資料は、「当事者」の可能性が高い
FBIとCIAが提出したもの。(このダレスは国務長官だったダレスの弟)

更に犯人とされたオズワルドを証言前に殺したジャックルビー。
彼の背後にはこれまでFBIとマフィアが関係が噂されてきたが、
今回の情報公開ではその部分は不明のままである。

いずれにしても、ジョンソンはJFK暗殺後に
それまでのポリシーを一変させている。
JFKの意思を引き継ぎ、黒人参政権を掲げ(公民権法)
キング牧師の協力を取り付け再選に成功した。
そして立て続けにと貧困者と老人医療制度(medicare medicade)を達成した。

JFK以降、ジョンソンの変節にともない、民主党は、
ジェファーソン>ジャクソン>南軍>クリーブランド>ウイルソン>FDR>トルーマンまでの
価値観が変化(ここから選挙区の勢力図が現在の色分けになる)
民主党は都会の弱者や有色人種のための党へ移行した。(トルーマンまでは多くがKKKを容認)

そのジョンソンンに感化されたのがヒラリーだ。
ヒラリーはジョンソン大統領の政策に感化され、
高校時代までの共和党のマスコットガールから民主党へ傾斜。
有名女子大学からイエールを経て
アメリカ初の女性大統領候補へ変貌した。

最後に、民主党を変えたJFK同様に、
これまでの共和党を新しい(ALT)共和党へ変えるかもしれないトランプ。
彼は、JFK同様に、今のDT(Deep Throat)を敵にしている。

ただ今回の情報公開でCIAと妥協したなら、
トランプはケネディーの教訓を学んでいるということ。
ならば、金融市場に直結する、FED議長の任命、北朝鮮、イラン 対中国などで、
再選まではトランプは妥協を続けるということだろう。

What Is Really Unprecedented About Trump?

https://www.theatlantic.com/politics/archive/2017/10/what-is-really-unprecedented-about-trump/544179/?utm_source=feed

0 件のコメント:

コメントを投稿