ゴゴジャンTakizawa レター

ゴゴジャンTakizawa レター
ビックピクチャーとマーケットのメカニズムは車の両輪

2016年3月28日月曜日

なぜヒラリーは強くないのか

Sanders supporters could vote for Trump: Expert
http://www.cnbc.com/2016/03/18/bernie-sanders-supporters-could-vote-for-donald-trump-expert.html

多分そうなる・・

多くの若者は、トランプもヒラリーも嫌いだが、ヒラリーに投票するぐらいならトランプに入れる、、(特に白人の高学歴女性)が周りにゴロゴロしている・・

まあヒラリーでもトランプでも、多少時差があっても答えは同じ。

ここでは中国共産党一党支配崩壊より、アメリカの分裂の方が先に起こる場合をずっと警告している。

日本の40代以下は、そういう時代に対応すべく、頑張ってほしい。
アメリカはブーマーよりもミレニアルの方が人口が多い。だから自然にミレニアルがブーマーを追い出す。でも人口動態が逆三角形の国は、上髭の時代を生きた年長者が自分の経験を活かしながら、いかにつなぐかを謙虚にならないとその国は大変だ。

自分を含む多くの年長者は、戦後の貧しさや荒れた次代を理由に、自分が世界史的には上髭の時代の幸運を生きたことを意識していない。政治やマスコミは、そのコア層にへつらうだけ。

だから結果的に4thターニングが起こる・・

2016年3月23日水曜日

ある日本人の先見性




敵対するトランプもヒラリーもクルズも、この三人が絶対に逆らわないのがAIPAC。

AIPACとは The American Israel Pubric affairs Commitee の略。

米国で最強の政治団体といっていいと思う。

そして冒頭のポスターは、集会で彼らのために集まった人たちである。

興味があれば、ヒラリーとトランプが何を言ったかはここでわかる。

http://www.haaretz.com/world-news/u-s-election-2016/1.710188

(ヒラリーのオベッカ発言は、聞いているほうが恥ずかしい・・)

この現状からは、もしまだ日本でユダヤの陰謀などという表現をする人がいたら笑えばよい。

米国では、ユダヤ系の実力は陰謀ではなく、絶対的な事実である。

そういえば日本では最近も杉原千畝の映画があったらしい。

恐らく、また氏の人道的判断をヒーローイズムに絡めているのだろう。

しかし、そろそろいい加減しないと、天国の杉原氏がかわいそうだ。

一流の外交官なら、人道よりも国益を重視する。

個人的には、氏が本部命令に逆らってまでユダヤ人を助けたのは、

人道だけではなく、寧ろ、近未来のユダヤ人の圧倒的な支配力を予想してのことだと思う。

だったら、甘ちゃんのような外交官に仕立て上げるのは失礼である。

以下は以前真マネー原理で紹介した杉原氏の言葉

「職業軍人グループの、対ナチス協調に迎合することによって、
全世界に隠然たる勢力を擁する、ユダヤ民族から永遠の恨みを買ってまで、
旅行書類の不備、公安配慮云々を盾にとって、ビザを拒否してもかまわないが、
それが果たして、国益に叶うことだというのか。」  直文から

http://marukano-gb.blogspot.com/2014/04/blog-post_9.html

最後に、昨年末の真マネー原理最終号で実は一番重要だった部分を抜粋した。



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< 2016年、グローバルポリテイカルマクロの本当の主役は誰 >


いずれにしても分水嶺の米国の大統領選挙。選ぶのは米国民として、その米国民の感情に影響を与える影の主役は誰だろうか。ここは日本から一番観えにくい部分。簡単な答えはISIS、プーチンや習金平の野望あたり。だが個人的には、原因を冷戦終結に遡る、今だ正当なイスラエル人になりきれない旧ソ連出身の100万人ユダヤ人の存在を挙げたい。

年末、NHKの新「映像の世紀」でさらりと紹介された旧ソ連出身のユダヤ人の存在。米国は飛び切り優秀な彼らを受け入れ、その能力を国力に活かしてきた。ところが、その流れは冷戦が終結に向かう過程で終わる。

米ソ雪解けムードのなか、最早政治亡命者というわけでもない大量のユダヤ人を、そのまま米国に受け入れることをレーガンとブッシュ政権は拒んだ。米国内ユダヤ系団体も政権に同調、ソ連崩壊前後で生まれた大量のユダヤ人は、米国を諦め、イスラエルへ入植した。

ところが、長年ソ連で旧来のユダヤ教の教えを押し殺して生きてきた彼らは、豚肉も食べるし、クリスマスも祝うようになっていた。結果本流ユダヤ人からは異端に写り、疎外感の中で政治的にはタカ派集団として、ネタニヤフ政権復活の立役者となった。

米国のユダヤ人は多くが優秀で穏健。タカ派シオニストの暗躍が示唆される昨今のウクライナやシリア情勢に対して冷静。過半数はイランとの核協議妥協は支持し、米国生まれのグーグルの二人やザッカーブルグなどは、平和主義リベラルの先頭を走っている。しかし古い世代には強硬派が多く、米国の対イラン戦略では急先鋒的な役割。

結局のところ、資金力で米国政治に多大な影響を与えるユダヤ系は、ダークサイドかライトサイドか。個人的にはまわだわからない・・



2016年3月19日土曜日

DO YOU LIKE JAPAN ?



 

久しぶりに東京で娘に会った。

彼女はアメリカで育ち、パリで国際政治もかじった割に、

日頃は日本に関し、オピニオンを殆ど言わない。

そこは父親とは真逆だ。

ところが、その彼女が日本に困惑していた。

民放のTVニュースでトランプを取材にアメリカにまで行った女性記者が

トランプに対し、DO YOU LIKE JAPAN?を連発、

さすがのトランプも、戸惑い気味に I LIKE JAPAN と答えたという。


娘にすれば、アメリカで記者といえば普通はジャーナリスト。

ジャーナリストなら、現実の国際情勢や、その背景の世界史に最低限の知識がある。

感情は押さえ本質を探るインタビュー。アメリカのメディアでは当たり前のことが、

日本のTVニュースでは恐らく必要とされていないことにショックを受けていた。


真マネー原理の頃から一貫したテーマは、

日本(人)は、皆がアメリカのことは知っていると錯覚している悲劇。

日本文化を尊敬する欧州も、多分中国も、そして国家としては格下の韓国も、

その日本の弱点を知っている。そして頼みのアメリカは、

日本のその弱点をあえて教えてはくれない、、。


これだけの経済大国の日本が、なぜアメリカ人のスティグリッツやクルグマンを呼ぶのか。

アメリカが4回目4THターニング迎えたこの期に及んで、米国人のノーベル賞の威光で

国内の消費増税云々の政治ゲームをやっているなら、民放の女性記者と同じレベル。

多分そういう国の株は上がらない。

クローズアップ現代が終わり、国谷さんはどうするのだろう・・


2016年3月9日水曜日

ナデシコの次は猛女集団で

            


  澤選手の引退で、ナデシコの一時代は終わったのだろう。

  他国の研究が進み、しなやかなパスだけでは勝てなくなった。

  
  昨年アメリカの軍隊では、最も厳しい前線のエリート部隊に、

  史上初めて女性二人が合格した。時代はそういう時代。

  なら女子サッカーも、猛女集団になって復活すればよい。


  ところで、

  一般的に米国の大統領夫人で、最もシンボリックなファーストレデイーは

  エレノア・ルーズベルト ナンシー・レーガン ヒラリー・クリントンの3人だという。

  個人的には、他のファーストレディーも捨てがたいが、この3人は、

  夫である大統領の政策にも影響を与えたとされる点で特別らしい。

  
  アメリカの大統領が、気高いフリーメンソン系だったのはフォードまで。
  
  彼以後は、ブッシュ親子以外、みな庶民と同じ的環境で育った人たちだ。

  だから奥さんの影響力は当然あったと思う。

  
  とくにナンシー・レーガンは、朝ドラの夫のようなレーガンを引き立て、

  冷戦勝利という大偉業成し遂げてしまった。関係者が口を添えるのは、

  彼女がいなければ、レーガンはカリフォルニア州知事になることはなく、
  
  当然大統領になることはかったということ。

  
  レーガンがいなくとも、いずれソ連は崩壊したかもしれない。

  でもあの時代に冷戦が終わったのは、レーガンとゴルバチョフだったからなのは、

  この時代を知る者として確信している。

   
  その冷戦勝利から始まったこの国のユーフォリアが終わろうとしている今、

  静かにナンシーは亡くなった。次はヒラリーの時代が始まるのかどうか。

  まだ観ていないハウスオブカードのシナリオはどうなっているのだろう。

    

2016年3月7日月曜日

下髭と上髭、大事なのはその後

                                                 

                                           アメリカが冷戦に決着を着けた功績はやはりこの二人
            
                      

https://youtu.be/d-diB65scQU


          レーガンが冷戦に勝って敵がいなくなった頃、

         経済も、この名曲が出たあたりから米国は変わった。

            もう庶民はケネディーの演説、

           「 国が自分に何をするかではない。

            自分が国に何が出来るかを考えよう・・」は遠い昔だ。

          今は、国は自分に何をしてくれるかが前提。

       なら政治家は、民主主義に習い、彼らから「イイね」を得るだけ。

         
           第二世界大戦の下髭を生きた人がいなくなり、

          その後を生きた人たちによってその上髭は終わる・・

            それが、2016年のアメリカの大統領選挙、、。

            まあ嘆く必要はない。大事なのはこの後。

            上髭を満喫しした世代はもういいとして、

            次の世代(49歳以下)は準備すればよい。