http://jp.wsj.com/articles/SB12748367622113273976104581643240524949376
あるところに頼まれて、TPPについて寄稿した。4月19日に発刊になるという。
米国で金融市場を観ている自分に、なぜ畑違いのTPPについての依頼が来たか。
編集長との付き合いは長い。普通のアメリカ人がTPPについてどうみているのか。
ヒラリーは、大統領になればTPPに戻ってくるという意見。あんまり笑わせないでよ。
日本でそんなことを云っている連中は、トランプやサンダースが、
ここまでやることを予想していたかどうか・・
まあそういう本当のアメリカとは無縁に、日本の戦後はずっとあったと思う。
多分それはそれで、日本にとって、特別困ることはなかった。
ただここに来てのあまりの誤差。個人的には捨て置けないレベルに達している。
そもそも日米安全保障条約では、アメリカは軍事負担をする一方、
日本の経済成長で、アメリカも潤うことがセットになっている。
なら、法案を廃棄しない限り、政治を預かる立場なら、誰であっても答えは同じだろう。
しかし、これからの日本を背負う世代は、本当にそれでいいのか?
現実の世界情勢を分析する覚悟も意思もない一部の若者の反戦モード。
こんなものは相手にしないが、一方で、我々大人たちが敷いた戦後の事なかれ的な欺瞞。
日本の未来を背負う若者は怒らないのだろうか。
衆愚政治でも、サンダースやトランプに熱狂する若者の方が健全に思えてきた・・
ところで、日本は、アメリカが共和党政権のときの方が、相対的にうまく行くという思い込みがある。
それは日本の戦後のスタートが、マッカーサーを頂点とするGHQ傘下で行われたからだろう。
マッカーサーが強烈な共和党的思想の持ち主だった事は云うまでもないが、
軍事のトップに過ぎなかったマッカーサーに、トルーマンはなぜ日本の統治権まで与えたのか。
アメリカの戦後史を観ると、同じように、戦後の復興をアメリカが担った欧州と比べ、
二の次だった当事のアジア。なら次の選挙で政敵になりそうなマッカーサーに、
彼が好きな任務を与え、結果的に極東に閉じ込めておけばよい。
民主党大統領のトルーマンの作戦だった。
それが日米関係のスタート。
白洲次郎や吉田茂のドラマも好いが、
アメリカから見た日本は、そんなものだった過去は、冷静に受け止めなければならない。
だからこそ、今こそ現実を見極め、本当の独立を期待したい。
この本は、どんなことが書かれているのだろう・・
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