せめて今年の正月ぐらいは心安らかに。
そんな思いから、今日まで年初の更新をしなかった。
しかしそろそろ正月気分も抜けたころ。
真面目なはなしをしてもいいだろう。
何年もかけて、何度も触れてきた4thターニング理論。
いよいよ本番である。
この理論はノストラダムスの予言ではない。
強いて言えば、シューペンターやコンドラチェフが近い。
本は、なぜそうなるかの過程を、世代が織り成す社会の変遷で、
解説したもの。だが、英米の歴史を知らないとむずかしい。
しかしトランプ政権の中枢を担うバノン氏はこの本の信奉者。
http://time.com/4575780/stephen-bannon-fourth-turning/?xid=tcoshare
何とかイメージできる物を探したところ、
ちょうどよいイラストを発見した。(冒頭に添付)
信じる人も、信じない人も、いずれ起こるべきことが起きたとき、
世界史はサイクルであることを知る。そして、
そこから立ち上がる若者たちが次のエリートになるということだ。
そういえば、年末にソロスがこんな寄稿をしていた。
https://www.project-syndicate.org/onpoint/open-society-needs-defending-by-george-soros-2016-12?barrier=accessyef
ソロスが何かいうと、すぐに相場のポジションと結びつける輩がいる。
でももうそんなレベルではない。
ソロスもバフェットもそしてグリーンスパンも同じ世代。
(サイレント世代:1925年~1945年に生まれた)
投資手法では、ソロスが月ならバフェットは太陽だろう。
ただしバフェットは、自分は長期投資の手法のまえに、
そもそも「卵巣チケットの勝者」であるとしている。
いずれにしても、世紀の投資家の二人を輩出したこの世代からは、
ついにアメリカの大統領は出なかった。アメリカの世代で、
大統領を輩出しなかった世代はこの世代のみ。
戦後をみても、ケネデイーから、ジョンソン ニクソン フォード カーター レーガン パパブッシュとずっとグレートジェネレーションの大統領が続き、
クリントンから一気にベービーブーマー世代へ移行した。
そのクリントンとGWブッシュの時代、戦後生まれのブーマー世代は、
自分たちの世代の失敗を、(イラク戦争とリーマンショック)
過去、どの世代もやらなかった中央銀行のQEで救われた。
そして更に若い世代から(ジェネレーションX)から颯爽と登場したオバマは、
サイレント世代のマケインを簡単に退けた。
当然だ。アメリカはミレニアルが最大の世代。
選挙権を得たこの世代が、オバマに投票したからだ。
しかしそのオバマの理想が中途半端に終わり、
トランプを見て今ミレニアルは失望の最中。
だが、もしトランプが彼らを引き寄せられないなら、
トランプにも次は無い。
その現実とは無縁に、
トランプを予想できなった人々のトランプへの期待。
トランプを嫌っていた人が、正月ニュースで、
トランプでよかったといっていた。
何度も言うが、トランプは古い体制を壊す人。
次のアメリカを創る人は、もっと若い世代から出る。
このトランプへのラプチャー、
はるかに2000年,、2007年を越えている。
酉が「有頂の天」を舞う新しい年が始まった。
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