ゴゴジャンTakizawa レター

ゴゴジャンTakizawa レター
ビックピクチャーとマーケットのメカニズムは車の両輪

2017年10月24日火曜日

金融ユーフォリアと選挙

http://fx-on.com/navi/detail/?id=3311&tw

先週のIMFでも結局目立った対立構図はなかった。
せっかく世界がユーフォリア気味になっているのに、
それぞれが国内に課題を抱えている中、指導者は
あえて冷や水をかけることは避けたのだろう。

先進国が絡む国際情勢の対立は、
まだプロレス的なパフォーマンスと、
本当に危険なものを選別する必要がある。

金融市場が国際情勢を無視できるのは、
金融市場が「リスク知らず」へ変化した面と(AIと若者)、
金融市場が薄々「茶番の真実」を感じている両面だろう。

中東ではクルド関連がもっともリスク。
だが何かが起きても関連するのはせいぜいオイル程度。
オイルは余っている。

そんななか、今朝CNBCのインタビューに答えたプリンス・アルワリード。
彼の態度から、サウジはアラムコを片付けることが最優先。
カタールやイランと本気で対峙する覚悟は感じない。

一方北朝鮮は今のプロレスが本気になるのは、
アメリカに届く長距離弾道を成功させること。
当然海外の金正恩の取り巻きは、ソレをやったら終わりだと
アドバイスをしているはず。

金正恩がバカでない限り、アドバイスを受け入れるはず。
だがゲームの理論でギリギリまで地下核実験を繰り返すのは危険。
なぜなら、中国は北朝鮮の核実験による自然災害にもそろそろ黙っていない。
(これ以上やったら山が崩れて放射能漏れが中国へ波及するとするWPの記事)、
https://www.axios.com/a-new-north-korea-problem-2499394416.html

そんななか、今日のBBCは、
安倍さんの選挙勝利は敵失とする一方、
現状TOOTHELESS TIGERの自衛隊と今の北とのパイプでは、
安倍さんの「この国を守り抜く」の意味がわからないとしている。
http://www.bbc.com/news/world-asia-41717219

日本が本気で自衛隊で自衛するなら、
選挙後に直ぐにも憲法改正に着手すべき。
自民党は公約でも其処を強調した。
だが選挙に勝っても安倍さんと自民にその気配はなし。
これも予想通り、、

もしもの有事に日本は安保法制で対応するとして、
米軍は基本単独で全ての敵に対応する能力が前提。
トランプの来日は、貿易で、
日本から譲歩を引き出すことが主題なのは自明だ。

いずれにしても、世界は真の危機までは、
もう少し時間があるのだろう。

その間に相場をデレイルさせるリスクは、
国際情勢の外部要因ではなく、内部要因ということになる。

内部要因としては、AIのフラッシュクラッシュ、
強引な利上げによるフラット化などが有力。



2017年10月14日土曜日

選挙に関係なく、安倍さんの時代が終わると考える理由




日本は重要な選挙を控え、世界は今週は今年最大の国際情勢の山場?。そこで特別号として、今週の有料レターを抜粋。ただし一般読者向けの確認として、以下は可能な限り正確な情報をもとした推論であり、事実を保証するものではない。



From: Osafumi Takizawa
Sent: Thursday, October 12, 2017 12:28 PM
Subject: FW: Takizawa レター<選挙結果に関係なく安倍さんの命運が尽きていると考える理由>

サッカー・ラグビーの英国スポーツと
米国の4大スポーツは明らかに本質が違うが、(模擬戦争と見世物)
世界でアメリカ発祥のプロレスが根付いているのは日本とメキシコだけだ。

そんな中、今日の9時のNHKニュースでは、
冒頭から5分以上もトランプの悪行をやっていた。
なぜ今更日本の9時のニュースでトランプの悪行をやるのか。

恐らく、新聞各社で自民党優位が言われ、
世界のリベラルの影響下にあるTV局は、
安倍自民党を勝たせすぎないように、調整に出ているのだろう。

安倍さんが優位の最大の理由が北朝鮮として、
その「プロレス解説」は、安倍さんはトランプとタッグを組み、
悪役の金正恩をやっつけるというストーリー。
こんな単純なストーリーを信じるのはネトウヨだけにしてほしいが、
高度成長期、平和主義の日本国民はそのプロレスに熱中した。

ここでは、日本がアメリカの属国である以上、
安倍さんの命運はアメリカの描くシナリオ次第という立場。
よって現状の北朝鮮と世界情勢、さらに米国内の勢力図から、
仮に自民党が選挙に勝っても、安倍さんの命運は既に終わっていると思う。

理由は、北朝鮮について米中関係は煮詰まってきており、
金正恩を取り除くシナリオでは、党大会後の中国が中心になると考えるからだ。

まず中国はこの党大会で、2021年の共産党誕生100周年に向けて動き出す。
( こちらの有力情報と比較し、習近平個人の野望説の日本の解説は貧弱)
2021年の時点で、アジアにおける対米"カウンターインターベンション"を完了し
GDPでそこそそ米国に並んでいれば、それを達成した習近平は毛沢東と並ぶ。

さらにその先の5年でGDPでアメリカを抜いた時点で、
習近平は毛沢東を超え、4000年の中華思想の体現者になる。
ならその重要な期間を、西洋かぶれの「小僧」に邪魔されるのは困る。

金正恩の本当は、中国が大嫌いで西欧とアメリカが大好きな若者。
それを知る欧米の穏健派は、朝鮮半島での紛争阻止で団結している。
鍵となるネオコンをイランに注力させることで、
北朝鮮とイランが同時に進行する世界大戦は避けられる。

現状アメリカの75%はこの二つのシナリオに収斂される。
逆に言うと、安倍さんが言うとプロレスシナリオの危機、
1)アメリカが北朝鮮を先制攻撃する。
2)イランと同時の第三次世界大戦になる、、危機は、
せいぜいアメリカの勢力図の25%しか想定していない。

25%はという数字は戦後の平和ボケの日本には大きな確率だが、
その日本の平和ボケは、誰あろう自民党政治の結果である。

トランプが最後どちらのシナリオに便乗するかは未定。
だが、どちらにせよ、トランプが米中関係を超えて、
安倍さんとの関係を尊重することはない。
そんなことは、トランプが模倣するニクソン時代を
思い出せば明らかだ。そしてトランプが除外された場合、
国連演説で世界のリベラルを敵にした安倍さんに
旧G5のからの仲間はいない。(強いて言えばメイ首相ぐらいか)

最後にその「トランプの除外」について。
在任中バノンは、トランプが4年間大統領でいられるかにおいて、
ニクソンの時のような弾劾より、憲法修正条項25条4項を警戒していた。

修正条項25条は年初来ここでずっと触れたきたが、
反トランプ陣営は、衝撃のヒラリー敗北から、ずっと、
この条項の発動への策略を継続している。

この条項では、閣僚の可半数と副大統領のペンスが、何らかの理由でトランプが、
職務追行能力を失ったと議会に提案すれば、トランプは失職する。
(トランプは議会に復職を願い出ることは可能)
本来暗殺などの事態を想定したのが25条だが、
4項には病気や精神異常などの項目が含まれる。

だからこそ反トランプの主要メディアは、
ことあるごとにトランプの精神異常を掻き立た。
一方で今は北朝鮮やイランなどの核の脅威を煽りながら、
抱き合わせで、裏ではトランプが任命した閣僚の半分から、
トランプの政策実行能力への懸念を引き出すように仕向けている。

そんな中、トランプがケリーを国土安全省長官からWHに横滑りさせたのは、
ニクソンに引導を渡したヘイグ長官の再現を狙う敵の策略を知った上で、
修正条項25条の適用ではキーパーソンになるケリーを閣僚から外した安全策。

何度も言うように、バノンとトランプは刎頚の友ではない。
バノンは2018年の中間選挙でトランプを裏切りそうな共和党の古株に対し
予備選で対抗馬を立てた。一見トランプの後方支援をしながら
実はトランプにプレッシャーを加えている。
(バノンは9月に香港で習近平の側近中の側近の王岐山と秘密会談)

いずれにしても、アメリカでは既に中間選挙の戦いが始まっている。
過去のアメリカは、国内の戦い(選挙)のために、
外での侵略戦争を厭わなかった国。巻き込まれた世界。
だが世界はそのアメリカの横暴に振り回されなくなってきている。

その象徴が今週のIMFや中国共産党大会。
そんな中で、アメリカへいまも忠誠心を示しているのは
ざっと見て、安倍自民党と、そのプロレス解説を信じる日本国民だけ、、

rom: Osafumi Takizawa
Sent: Wednesday, October 11, 2017 12:43 PM
To: Osafumi TakizawaSubject: Takizawa レター <男らしさのない駆け引きの結末>
From: Osafumi Takizawa
Sent: Tuesday, October 10, 2017 10:54 AM


2016年の調査で、平均的アメリカ人男性(30代~40代)の握力は
1985年の同調査と比較し20%も落ちているという。
同じ下落幅なのが代表的男性ホルモンのテスタステロンの量。
こちらも減少している。

男性ホルモンは、ニコチン摂取の低下とも連動しているらしいが
男性ホルモンが落ちた?今の若い男達の間で顎鬚がブームなのは
見せ掛けだけでも男らしいさを演出したい防衛本能ではないか。

https://www.forbes.com/forbes/welcome/?toURL=https://www.forbes.com/sites/neilhowe/2017/10/02/youre-not-the-man-your-father-was/&refURL=https://t.co/OGyBN1yVlb&referrer=https://t.co/OGyBN1yVlb#1480d94e8b7f

その矛盾が出たのは、アメリカのワールドカップサッカー予選。
アメリカの若者がリベラル化し、NFLの視聴率が落ちる一方、
サッカーを観る人は増えた。にもかかわらず米国代表チームは弱体化。
ワールドカップ予選を勝ち抜けなかったのは、リベラル化の矛盾が現れていると思う。

同じように、リベラル勢力は日々トランプを追い詰めているが。
まだ完全には追い詰めることは出来ていない。むしろ運はトランプに味方。
アメリカを襲うハリケーンと山火事。史上最悪という表現も、
政治上は苦境のトランプには神風の効果。
ただ個人的には、科学者がUPDATEしたイエローストーンの大噴火の時期は看過できない。
本来数千年の一度の頻度のはずだが、向こう数十年で必ず起こるだろうという予想。

http://www.ibtimes.co.uk/yellowstone-supervolcano-could-erupt-much-more-quickly-previously-thought-1642708

いずれにしても、早晩自然災害がインフレをおこしたとき、
時代遅れのフィリップスカーブでインフレを起そうとしたこの人たちの命運がどうなるか。
https://www.ft.com/content/333b3406-acd5-11e7-beba-5521c713abf4
そしてインフレを知らないまま、無重力の(落ちる恐怖心が欠落)
銀河鉄道のジャーニーを楽しむ相場はどうなるか。
それを見極めるまでは、「日ばかり」が基本。

外部要因として、プロの運用者は「今年の仕上げ」の時期に入っている。
ビギナーズラックの新人も、或いは年初は弱気でやられ
遅れてロングにしたヘッジファンドも今はプラスに追いついた。
そこで11月末までの最後の勝負材料は、出遅れ感のある日本。
100兆円ファンドの日本に強気のコメントが出る中、
CNBCでは「選挙はABEの勝利」と言う気の早いコメントもあった。

https://eblnews.com/video/1-trillion-money-manager-shares-key-us-growth-226314

そんななかで、最重要なイランと北朝鮮の問題は以下の3つの記事がよい。
まず米朝の具体的なパイプがどうなっているか。
そしてイラン情勢が北朝鮮を巻き込むと、なぜ第三次世界大戦へ飛躍するのか。
そしてなぜヒラリー系のリベラルがイランとの合意破棄を支持する一方で、
オバマ系のリベラルは合意維持を主張するのか。
それぞれを整理しておく必要がある。

<ヒラリー系のリベラルが、イランとの核合意破棄を主張する理由>
https://www.theatlantic.com/international/archive/2017/10/iran-nuclear-deal-trump-decertification/542520/?utm_source=feed

<オバマ系のリベラルが、イランとの核合意維持を主張する理由>
https://www.theatlantic.com/international/archive/2017/10/iran-nuclear-jcpoa/542517/?utm_source=feed

<リベラルと共和党穏健派が第三次世界大戦を警戒する背景>
https://www.theatlantic.com/international/archive/2017/10/corker-north-korea-trump/542514/?utm_source=feed

最後に、15日のイランとの核合意破棄での注目点は以下。

1)トランプは合意をDecertifyするのか。
2)トランプは合意そのものからの撤退を表明するのか。

1)も2)最終的には上院の判断。(51票)
そして
1)なら、米国は協定に留まるが、他国との協議継続の見直しに入る。
2)なら、米国は英仏独の他国にかかわらず撤退。米国は対イランに対し再び経済封鎖を発動する。

つまり2)なら、米国のお家の北朝鮮を材料にイランへ宣戦布告。

お家芸としたのは、まずルーズベルトは
パールハーバーで事実上は大西洋戦線優先策をとったこと。
日本の攻撃で対ヒトラーを優先したのは、
民主党の母体のユダヤ系への配慮とチャーチルへの強力。
だが究極の目的は翌年の国勢選挙への準備。
だから米軍は直接ドイツを攻めずアフリカへ上陸した。
そして、同じお家芸を使ったのが、アフガンからの攻撃でイラクへ侵攻したブッシュ。

ただし、こんなことを続けていると米国はますます孤立する。
イランとの核合意破棄は英仏独露は反対するはず。
これらの駆け引きは、IMFなどで米国の横暴を世界がどう見るかに直結するだろう。


To: Osafumi Takizawa
Subject: Takizawa レター <金正恩のゲームの理論は一人相撲>

2017年はこれほどAがI市場を席捲しているにもかかわらず、
平均ではいわゆるクオンツ系ヘッジファンドのパフォーマンスは、
インデックスに遠く及ばない。(平均1%弱)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-10-09/humans-beat-computers-with-light-street-hedge-fund-gaining-44

添付から想像するに、ボラにせよ、価格にせよ、
最後にリスクをニュートラルにするアルゴでは、
純粋に押し目を拾う膨大なパッシブ系に(インデックス)
巻き込まれてしまうイメージ。

いずれにしても、今の相場では「駆け引き」は負け。
個人的には、80年周期の最後には、(4thターニング)
そういう時期もあると割り切るべきとの考えだが、
一方で国際政治での北朝鮮をめぐる駆け引きは、
どこまでがプロレスかは微妙なタイミングになってきた。

昨日も触れたように、IMFが終わる15日は
トランプはイランとの核合意をひっくり返す可能性が高い。
ここで歴史的には、前回の朝鮮戦争の終わり方が、
現在につながる国防での「ゲームの理論」のスタートであったことは重要だ。

トルーマンから朝鮮戦争をひきついたのはアイゼンハワー政権。
ダレス長官は、(日本ではダレスの恫喝で有名)インドのネールに
極秘裏で米国は中国に原爆を使うことを決断したと告げる。

米国の研究者は、当時の中印関係から、アイゼンハワー政権は
情報が中国へ漏れることをあえて計算していたとする。
なら昨日の米国の情報が北に漏れたというニュースは注目。
米国は韓国から情報が漏れることを想定し、金正恩に強く妥協を促した可能性を感じる。

結局、朝鮮戦争の停戦合意では、
インドから中国に漏れることで毛沢東は和平に合意するとの駆け引きは
結果的に米国の思い通りなった。

しかし朝鮮戦争が停戦になると、
米国はICBMと宇宙開発でソ連に先行された事実に衝撃を受ける。(スプートニクショック)
米国ではミサイルギャップ論争が起こり、その危機感で米国は核弾頭を拡大させた。
その過程でランド研究所でゲームの理論の信奉者だったハーマンカーンが唱えた理論。
敵の先制攻撃を上回る圧倒的な報復力の誇示で、その先制攻撃を抑止するという考え方。
このゲームの理論がクレージーな米ソ軍拡への根底になり、
同じくゲームの理論の研究者のキッシンジャーによって、
ニクソン大統領はマッドマンセオリーを展開。
ニクソンの隠れファンのトランプは、国内外を問わず、
選挙戦から今に至るまで、ずっとゲームの理論を実践している。

このトランプを真に受けているかのような安倍さん。
そしてその安倍外交を褒めちぎっている安倍ポチネトウヨタレント。
彼らの煽動で自民党を応援する日本は、滑稽というよりもむしろ哀れだが
米国が小国北朝鮮相手にこれ以上ソ連と同じゲーム理論に付き合うことはないだろう。

米国が北朝鮮を攻撃する前提条件は、ずっと前からこちらの専門家で一つの共通点。
現在9カ国の核保有国で、米国に届くICBMを持っているのはロシアと中国だけ。
米国が北朝鮮を叩く理由は、日本で一般に言われるそのミサイルが危険だからといより、
北朝鮮のような小国が、米中露の三国志に割り込んでくることを、絶対に許さないからだ。
それは中国もロシアも認識しており、彼らのゲームはその範疇である。

金正恩に情報を渡している在米朝鮮人勢力はそんなことは承知しているはずだが、
もし金正恩の保身が読み違えると(中距離で満足せず、ICBMの実験を成功させる)
その時はまず韓国株が動くはず。一見能天気に上昇を続ける韓国株だが
実はポイントは押さえている可能性が高い。(北朝鮮はここまではプロレスと割り切っている)
しかし米国内にミッドウエー海戦勝利を真っ先に伝えたのが
新聞でもラジオでもなく、NYSEだったように、
本当のリスクでは真っ先に売られるはずだ。

いずれにしても、金正恩の命運は中東情勢次第。
一緒に巻き込まれれば彼も終わり。ベストシナリオでロシアへの亡命か。
ただし、もし米国の矛先をイランにだけに転嫁できれば金正恩の勝ち。
中距離ミサイルと核だけなら許されるなら、
日本は核武装というナラテイブへ。


From: Osafumi Takizawa
Sent: Monday, October 09, 2017 8:08 PM
To: Osafumi Takizawa
Subject: Takizawaレター <ドル覇権終焉までの残り時間>

まず今週は、AIの感応度とは別に
ジオポリテイカルは今年最後の山場を意識。
北朝鮮に加え、イラン問題も結論が出る。

そして注目のIMF。
以下は"メーテル"(ラガード)が、
アメリカの覇権維持において、
プーチンや習近平よりも厄介な存在である証拠。
https://www.wsj.com/articles/forget-bitcoin-have-you-heard-of-imfcoin-1507228382?cx_testId=16&cx_testVariant=cx&cx_artPos=1&cx_tag=contextual&cx_navSource=newsReel#cxrecs_s

歴史の転換という意味でこのIMFは重要。
71年のドルショックで、ブレトンウッズ後のドル基軸崩壊を恐れたニクソン政権。
キッシンジャーはサウジと結託してペトロダラー制度を導入した。
だがそのサウジ国王が先週はロシア訪問。恐らくプーチンと何かを約束した可能性も。
既に中国はサウジと原油決済でペテロダラーの外へ踏み出している。
そこにIMFが加勢する。ドル機軸崩壊へ彼らが動いているのは明白だ。

皮肉だがIMFと世銀の重要性が逆転したのもニクソンの功罪といえる。
ニクソンが変動相場へ移行しなければ、IMFがここまで重要になることはなかったはず。

米国はプレトンウッズで、世銀を自分の管理下にした。
一方で当時は重要性がないと判断したIMFの人事権は欧州へ渡してしまった。
(ケインズとホワイトの取り決め)

スノーデンは、ストラスカーン事件は、自分の言うこと聞かなくなった
IMFの人事を、アメリカが取り返そうとした一端であることを示唆。
しかし後任のラガルドも、アメリカのポチにはならなかった。

英国ポンドからドルへ世界の基軸が移るのは30年かかっている。(1914から1944)
ならドルも時間をかけて地位を譲るはず。だがブロックチェーンなどのテクノロジーは
その時間を想像以上に早める可能性がある。そのあたりを米国がどうするか。
最終的には、其れがビトコインの命運を決めるのではないか。

そんななか、トランプは15日までにイランと核合意に関し、
イランが遵守しているかどうかの判断を示す。

もしトランプがイランの非遵守を宣言した場合、(その可能性は99%)
議会(上院)は条約としての合意の存続について60日以内に決定する。
もし議会もトランプの判断に同意すると、事実上米国は条約を脱退することになる。

そこからは、ゆっくりと、イランの核施設を空爆するかの話題へ。
そこにカタールとサウジの状況も絡みながら、北朝鮮の運命も絞られてくる。

イランと一緒に北朝鮮も叩くか。今のところその可能性は25%だろう。
反対75%の内訳は、絶対阻止のリベラル50%と共和党穏健派の25%。
その共和党の代表格が、トランプは第三次世界大戦を引き起こす、
と警告したボブコーカー。

北朝鮮でこのアメリカを頼り切っている日本の国防。
日本の国防論は、自民党はそのままアメリカの属国を続ける国亡。
左翼は中国の属国へ移行する国亡。