ゴゴジャンTakizawa レター

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ビックピクチャーとマーケットのメカニズムは車の両輪

2016年5月28日土曜日

ミレニアルへの懇願(サミット・オバマのヒロシマ訪問特別号)




冷戦がとっくに終わり、演出が目的の近年のG7.
正直歯が浮くような過剰さもあった今回だが、
日本国内向けには、目標は達成されたと思う。

ただ本当に歴史を変える会議というのはほとんどが秘密。
昔「今日の視点」で紹介したジキル島の陰謀然り、
http://marukano-gb.blogspot.com/2013/12/3.html

近代での最たるは、パールハーバーの4ヶ月前、
アメリカ戦艦オーガスタと、英国戦艦プリンスオブウェールズが、
カナダの孤島沖で、人目を離れ、数日間に停泊した会議だろうか。

チャーチルの懇願で達成されたルーズベルトとの初の会議は、
米国議会も英国議会も知らされておらず、こつ然と姿を消した両首脳が
何をしていたかが判明したのはずっと後だった。

そして、伊勢志摩サミットにはほとんど関心がなかった米国も
オバマのヒロシマ訪問はホットに取り上げている。

オバマの決断の背景に、ミレニアル層では原爆投下は間違いだった・・
という感覚が増えているという報道は確かなものだと思う。

原爆投下はアメリカが日本を実験台にしたのか、
それとも、戦争終結に貢献したのか。
個人的な結論は「その両方」。

http://marukano-gb.blogspot.com/2015/02/blog-post_23.html(無知なプライド)

ミレニアルにとっての分岐点は、なぜ二度も原爆を落したか。
早く降参させるだけなら、一度でよかったのではないか。
リベラルな彼らは、明らかに前者を強く意識している。

そして今、そのミレニアルのオバマ人気を必死でたぐり寄せているのがヒラリーだ。
再び窮地に立たされた彼女のスピーチは、オバマ路線を引き継ぐのは自分だけ・・
というミレニアルへの懇願に変わっている。

一方、ヒラリーが窮地なると起こる不思議な現象が株の上昇だ。
昨夏、中国ショックで株は下がった。
注目された9月のFOMCで利上げはなかった。

ちょうどこの頃も、Eメールでヒラリーは窮地にたっており、
バイデンが出馬の構えを見せていた (誰もトランプがこうなるとは思っていなかった頃)

その後市場では、9月のFOMCで利上げをしなかったことで
株は戻ったことになったが、事前に、クリントン一派(ブルッキングスからサマーズなどもろもろ)
がいろいろ動いていた。

この二日の株の上昇のコメントで明確なのは、
若手WSアナリスト層の相変わらず能天気な強気論と、
ジムクレーマーなど、それなりの筋が、意味不明に強気転換したこと。

前者はともかく、NYを中心とした後者は、オバマ政権が 
全面的にヒラリー支援のため、動き出したことを感じている可能性がある・・

なら後はそれがワークするかの見極め。
昨年と違い、共和党はトランプになった。
ヒラリー陣営の思い通りなるかは去年とは違う環境・・

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