ゴゴジャンTakizawa レター

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ビックピクチャーとマーケットのメカニズムは車の両輪

2016年12月15日木曜日

日本人が「今年の顔」になれない理由












安倍さんはプーチンと逢う。
もし二島でも返還に目処が立つなら、
素直に安倍さんの努力は評価すべきだと思う。

そもそも日本は敗戦国。
アメリカの政策のおかげで4分割されずすんだだけ。
というよりも、スターリンが北方領土だけでなく
北海道まで意欲を見せなければ、
アメリカは敗戦国の日本の領土を
そこまでして守る必要はなかったかもしれない。

そして、もし連合国側の主張通り分割されていれば、
冷戦が終わったあとも、元通りなるのは大変だっただろう。
ベルリンの壁が崩れた後、東西のドイツの再統合に最後まで反対したのは、
民主国家のはずのイギリスのサッチャー首相だった。
サッチャーは、「ドイツは分割しておかないとまた必ず欧州を支配する、、」と
ヒトラーのいないドイツへの警戒を怠らなかった。

これが世界の厳しさ。

スターリンは、ヒトラーから不可侵条約を一方的に破られ、
日本の戦死者の8倍の犠牲を払ってヒトラーを撃退した。(二千万人)
そしてテヘランでのチャーチルとルーズベルトの談合の上で、
北方領土を支配した。

そのルーズベルトのアメリカに、
国防でしがみついている状態でプーチンに4島返還?
国際条約云々を言う前に、
独立国として沖縄問題を解決し、(米軍を返す)
戦後なしくずし的に続いている日米安保条約を破棄し、
世界に向かって日本が本当に独立国になったことを証明いしないと、
世界は相手にしないだろう(ロシア中国だけなく、アメリカ人も、、)

ところが、日頃威勢のいいこと言っているネトウヨ・タレントが
日本は自分で守るより、米軍がいた方が「安上がり」などと言っていた。
国防が安上がり?これで右翼?これでも保守?

いざとなったら、日銀がいくらでもヘリコプターを出せばいい。
ただし、それは日本に日露戦争のときのような覚悟があって可能なこと。
覚悟無く、ヘリコプターを出したら必ず日銀は叩かれる。

そして、トランプは、ニクソンの逆をやろうとしている。
ニクソンにとって最大の敵はソ連だった。
だから二番手の敵だった中国を懐柔した。
状況が変わった今、当面のトランプの敵は中国。
だから、次の敵のロシアを懐柔している。
また日本は素通りだろう。

それでも今の世界の時勢で、
長期の安定政権は国家のメリット。
日本を代表する安倍さんが、
タイムの表紙の男たちにバカにされないように、
そろそろ日本国民が強くなる必要があると思う。
だからこそ、ネットでおかしなネトウヨタレントを使い、
中途半端に、国民の「ガス抜き」をするのは止めた方がいい。



 


以下は12月7日TAKIZAWAレター<第一次世界大戦が本当に終わった日>から抜粋

「、、、TIME誌がトランプを今年の顔に選んだ本日12月7日は、
アメリカには別の意味では重要な起点だ。
75年前のパールハーバーから、
一気にアメリカは頂点に駆け上がる。
完成したのはベルリンの壁が崩壊した1991年だ。

ここですこし普通の日本人のイメージを修正すると、
第一世界大戦は、98年前の1918年11月11日、
ドイツと連合国の間に停戦協定が発足し、戦闘が停止した。
アメリカが参戦し、ドイツは戦況が不利になったのに加え、
前年のロシア革命の影響で、ベルリンの大半が共産圏に組み込まれたことで、
ドイツは停戦協定を飲まなければならなくなったからだ。

ただしその時点ではドイツは戦闘面では完全敗北ではなく、
フランスの大半はドイツが占領していた。
しかしドイツは半年後パリ平和会議で
屈辱的な条約を飲まされた。

このとき、「自分たちは負けたわけではない、、、、」
特に、アメリカ以外の英仏ソに対するドイツ人の内心の怒りが
ヒトラーを生み出す。

そのアメリカも中途半端だった。
この頃から米国は、民主党は英仏より、
国内最大の移民勢力だったドイツ移民を母体にする共和党は
どちらかというとドイツよりだった。

そして共和党が上院を支配すると、
自国のウイルソン大統領(民主党)が提案した平和条約を、
ドイツのぺナルテイーが重過ぎるとの理由で、
米国の上院は批准しなかった。
結果的に国際連盟は骨抜き。
第二世界大戦の種が撒かれた。

ヒトラーはこのときのアメリカをイメージし、
アメリカは参戦しないと勘違いした。
しかし、民主党のルーズベルトは、
結局チャーチルを選ぶ。日本はその材料にされた。
それがパールハーバーだ。

いずれにしても、第一次世界大戦が本当に終わったのはいつか。
前述の様に、第二次世界大戦は第一次世界大戦と繋がっている。
そして第二世界大戦では、ヒトラーを倒すには、
米英はどうしても、スターリンのソ連が協力が不可欠だった。
結局ソレが、ソ蓮と共産主義の勢いを拡大した。
冷戦はその後始末である。つまり、ずっと繋がっている・・
これが日本では教わらない世界史。
その意味で、第一次世界大戦が本当に終わったのは
1991年、ベルリンの壁崩壊(ソ連崩壊)。

この長い戦いの勝利を完成させたレーガンの
再来を自認するトランプが、タイム誌によって持ち上げられたなら、、、、」



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