ゴゴジャンTakizawa レター

ゴゴジャンTakizawa レター
ビックピクチャーとマーケットのメカニズムは車の両輪

2016年7月21日木曜日

最後のバブルの先


      
https://youtu.be/bPZILc9aCcY

47年前の今日、アポロ11号は月面着陸に成功した。
今宇宙ステーションに滞在する大西さんには、
これまでの日本人宇宙飛行士とは、
ちょっと違う雰囲気を感じる。

日本人の大きな期待を背負っているのは同じ。
だが、彼の目標はまだまだもっと先にあるようだ。

http://otakizawa.blogspot.com/2016/02/blog-post_3.html

ここで大西さんが言った”知的好奇心”。
それで思い出したのは、
「アポロ11号を最後に、アメリカではサイエンスとテクノロジーは分かれた」
といったピーター・ティール。

彼は共和党党大会の最終日、トランプの応援演説をする。
ほとんどのシリコンバレー関係者が反トランプなのに、
なぜ彼はトランプを支持するのか。

テイール氏は、テクノロジーはサイエンスと分かれた後、
主に消費文化のサポートにむかったというコメントをした。

90年代のPC 2000年代の携帯の基本機能、
そしてソーシャルネットワーク。
確かに、今はみんながポケモンを探すグローバルゲーミングの真っ只中だ。

一方で彼が定義するサイエンスとは、
その時点での利益を超え、命を賭けて未来へ挑戦すること。
ここが、大西さんの夢と重なる。

過去、このような挑戦は、戦争で勝つことを目標に、
国家が行うしかなかった。
しかしレーガン政権が冷戦に勝ってしまうと、
アメリカにその予算はなくなった。

結果、優秀なNASAの頭脳が金融へ行った。
彼らは、様々な証券化商品を開発した、
アメリカンドリームの達成。
個人的にもその恩恵を受けたが
テクノロジーは米国の消費文化に貢献した。

この頃から、アメリカで、
いわゆるプロの大手投資家と言われる人をずっと観測してきた。

同世代でありながら、生まれた場所によって、
太陽と月のような違いのまま、ともに巨万の富を築いたバフェットとソロス。

ブルーンバーグの時代になり、画面を見ながら
ロング・ショートを張るヘッジファンドたち。

自分のレベルでは、最早アルゴのAIの中味まで語れないが、
投資家してのピーター・ティールは、
テクノロジー先が消費文化構築だと見極めるやPAYPALを起こし、
その先にソーシャルネットワークでは、最初にフェィスブックに投資。
(5000万円の投資は2千億円へ)
今はイーロンマスクのサイエンスへの挑戦をサポートしている。(スペースX)

彼は世の中を見極める能力において、
前述のどのタイプにも属さない。
しかしその慧眼は、
次の時代を担う本物だと確信している。

そして数週間前、FTとのインタビューで彼が言ったのが、
今は1720年頃の英国、1920年ごろアメリカで起こったバブルと同じ境遇。
いつ終わるかはわからないが、”最後のバブル”になるだろうと明言した。

1720年頃の英国と、1920年代の米国では
出来たばかりの中央銀行が信用を拡大した。(南海泡沫と1929年の暴落の始まり)
ただし当事はまだ今のように流動性を好きなだけ拡大した時代ではない。
だったたらヘリコプターの時代のあとはどうなるのか。

最後の意味は何か。
前例の二つの事例のように
有価証券のハードランデイングなのか
それともフリーマーケットが終わるのか・・。
最後の意味について、彼はFTとのインタビューでは語っていない。

その時代に向けて、テクノロジーの先がこれまでと同じ拡大しかない
と確信しているのが、日本の英雄の孫さんだろう。
孫さんの慧眼、実績はピーターティールに劣らない。

ただ個人的には「英雄の伝説」の終わりが始まったと静かに確信している。
何があっても、自分の中では孫さんは英雄。ソレは変わらない
ただどんな英雄伝説にも終わりはくる。その理由はTakizawaレターで紹介する。


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