ゴゴジャンTakizawa レター

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ビックピクチャーとマーケットのメカニズムは車の両輪

2016年3月23日水曜日

ある日本人の先見性




敵対するトランプもヒラリーもクルズも、この三人が絶対に逆らわないのがAIPAC。

AIPACとは The American Israel Pubric affairs Commitee の略。

米国で最強の政治団体といっていいと思う。

そして冒頭のポスターは、集会で彼らのために集まった人たちである。

興味があれば、ヒラリーとトランプが何を言ったかはここでわかる。

http://www.haaretz.com/world-news/u-s-election-2016/1.710188

(ヒラリーのオベッカ発言は、聞いているほうが恥ずかしい・・)

この現状からは、もしまだ日本でユダヤの陰謀などという表現をする人がいたら笑えばよい。

米国では、ユダヤ系の実力は陰謀ではなく、絶対的な事実である。

そういえば日本では最近も杉原千畝の映画があったらしい。

恐らく、また氏の人道的判断をヒーローイズムに絡めているのだろう。

しかし、そろそろいい加減しないと、天国の杉原氏がかわいそうだ。

一流の外交官なら、人道よりも国益を重視する。

個人的には、氏が本部命令に逆らってまでユダヤ人を助けたのは、

人道だけではなく、寧ろ、近未来のユダヤ人の圧倒的な支配力を予想してのことだと思う。

だったら、甘ちゃんのような外交官に仕立て上げるのは失礼である。

以下は以前真マネー原理で紹介した杉原氏の言葉

「職業軍人グループの、対ナチス協調に迎合することによって、
全世界に隠然たる勢力を擁する、ユダヤ民族から永遠の恨みを買ってまで、
旅行書類の不備、公安配慮云々を盾にとって、ビザを拒否してもかまわないが、
それが果たして、国益に叶うことだというのか。」  直文から

http://marukano-gb.blogspot.com/2014/04/blog-post_9.html

最後に、昨年末の真マネー原理最終号で実は一番重要だった部分を抜粋した。



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< 2016年、グローバルポリテイカルマクロの本当の主役は誰 >


いずれにしても分水嶺の米国の大統領選挙。選ぶのは米国民として、その米国民の感情に影響を与える影の主役は誰だろうか。ここは日本から一番観えにくい部分。簡単な答えはISIS、プーチンや習金平の野望あたり。だが個人的には、原因を冷戦終結に遡る、今だ正当なイスラエル人になりきれない旧ソ連出身の100万人ユダヤ人の存在を挙げたい。

年末、NHKの新「映像の世紀」でさらりと紹介された旧ソ連出身のユダヤ人の存在。米国は飛び切り優秀な彼らを受け入れ、その能力を国力に活かしてきた。ところが、その流れは冷戦が終結に向かう過程で終わる。

米ソ雪解けムードのなか、最早政治亡命者というわけでもない大量のユダヤ人を、そのまま米国に受け入れることをレーガンとブッシュ政権は拒んだ。米国内ユダヤ系団体も政権に同調、ソ連崩壊前後で生まれた大量のユダヤ人は、米国を諦め、イスラエルへ入植した。

ところが、長年ソ連で旧来のユダヤ教の教えを押し殺して生きてきた彼らは、豚肉も食べるし、クリスマスも祝うようになっていた。結果本流ユダヤ人からは異端に写り、疎外感の中で政治的にはタカ派集団として、ネタニヤフ政権復活の立役者となった。

米国のユダヤ人は多くが優秀で穏健。タカ派シオニストの暗躍が示唆される昨今のウクライナやシリア情勢に対して冷静。過半数はイランとの核協議妥協は支持し、米国生まれのグーグルの二人やザッカーブルグなどは、平和主義リベラルの先頭を走っている。しかし古い世代には強硬派が多く、米国の対イラン戦略では急先鋒的な役割。

結局のところ、資金力で米国政治に多大な影響を与えるユダヤ系は、ダークサイドかライトサイドか。個人的にはまわだわからない・・



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